エアコンの真空引きの手順を解説します。
やり方を間違えると、真空状態にならなかったり、冷媒ガスに空気が混入し、正常に冷えなくなったりします。
慎重に作業を行いましょう。
ちなみにエアパージとは、銅管内にある空気や水分を排出する事をいいます(air=空気 purge=追出す)という意味です。
Yahooショッピングで真空ポンプとマニホールドのセットで1万円程度で販売していました。2020年10月現在。
かなり安いので若干不安ですが、そんな格安セットもあるようです。
動画でも真空ポンプを使用したエアパージのやり方を紹介していますので、お時間ある方は動画の方もご視聴ください。
真空引きの手順
状況によって、エアコンの真空引きのやり方は変わってきます。
- エアコンを取り付ける場合
- ガス漏れなどを起こし、エアコンの配管の付け直しを行う修理の場合
- エアコン室外機内、エアコン銅管内、すべての真空引きをする場合
状況をわけると、上の3つに分類できます。
基本的なやり方は同じですが、多少の違いがありますので、別々に解説します。
1.エアコンを取り付ける場合 2.配管の付け直し
エアコン取り付けや、エアコンの配管の付け直しを行う修理の場合は、
室外機にガスが適切量入っていることが前提となります。
銅管の接続が終わり、室外機のバルブが閉まっている状態から真空引きを始めます。
まず、室外機にマニホールドを接続します。
次にマニホールドと、真空ポンプを接続します。
マニホールドの接続位置は、バキュームの方になります。商品によってはバキュームと表示されていないものもあるかもしれません。
接続が完了したら、真空ポンプの電源を入れます。
そして、最後にこのマニホールドの場合は左にバルブを回してあければ、銅管部分の真空引きがはじまります。
マニホールドの形によって、バルブの開け方は変わってくるので、マニホールドの備え付け説明書も合わせて読むといいと思います
真空引きが始まると、マニホールドのゲージがマイナスの方へ動き、圧力がかからない状態になるはずです。
銅管の長さにもよりますが、4m程度なら10分程度で、銅管内は真空状態になります。
マニホールドのゲージがマイナス0.5になっている状態を確認し、バルブをクローズ側に回します。
最後に真空ポンプの電源をオフにして下さい。
真空ポンプの電源は必ず最後にオフにします。マニホールドゲージをクローズにする前に、ポンプの電源を切ってしまうと、逆流して真空状態ではなくなってしまいます。
動画でも解説していますのでよかったらどうぞ↓
エアコン室外機内、エアコン銅管内、すべての真空引きをする場合
エアコン室外機内、エアコン銅管内、すべてを真空状態にするには、室外機のガスが0の状態でないとできません。
ガスが少しでも入っていると、室外機の中を完全に真空状態にすることはできません。
バルブを開けてガスが吹き出なければ、室外機の中のガスは0の状態です。
室外機のガスが0の状態であるとわかったら、室内機と室外機を銅管で接続して運転できる状態にます。
ガスの補充は最終的には、エアコンの室外機を動かしながらおこないます。
はじめに室外機にマニホールドをつなぎます。
次にマニホールドと、真空ポンプをつなぎます。
マニホールドどガスボンベを接続します。
そして、真空ポンプの電源を入れて動かします。
次に、マニホールドのバルブをバキュームに合わせ、真空引きを始めます。
室外機まで真空状態にする場合は、時間は20分間ぐらいは必要になります。
真空ポンプをずっと動かした状態にして待ちましょう。
20分間ぐらい経過したら、室外機の中も真空状態になっているころです。
マニホールドのゲージを確認し、-0.5までゲージが下がっているのを確認したら、ゲージのバルブをクローズにして、その後真空ポンプの電源を止めます。
これで、室外機の中から、銅管の中まで真空状態になっていると思います。
20分間で真空状態になると記載しましたが、銅管が長い場合は20分で終わらない場合もあるので注意しましょう。
ガスの補充
次にガスの補充をします。
ガスのバルブをあけ、そのあとマニホールドのバルブを右に回します。
ガスがマニホールドをとおって室外機の中に入っていきます。
この後のガス補充の方法は別の記事で詳しく解説しています。
下記の記事をお読みください↓
最後に
真空引きは、エアコンを正常に動作させる為に必要な作業です。
慎重におこないましょう。
Yahooショッピングで真空ポンプとマニホールドのセットで1万円程度で販売していました。2020年10月現在。
かなり安いので若干不安ですが、そんな格安セットもあるようです。