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【移設・引越し】自分(DIY)でエアコンの取り外しをする方法『やり方 』


3月は引越しのシーズン。引越しとなるエアコンの取り外しが必要になる場合があります。
エアコンの取り付けは危険ですので専門業者に依頼した方が無難ですが、取り外しだけでしたらそこまで難しいものではありません。

今回はエアコンを自分で取り外す方法を紹介します。電気屋さんに頼んだり、引越し業者に頼むと5000円以上はかかる工賃を「無料」にしてしまいましょう。

ただし、自分で取り外しを行うと、エアコンガス(冷媒)の回収をうまくできなかったり、最悪エアコンを壊してしまう可能性もあるので、
今回は「引っ越すのでエアコンは取り外さないといけないんだけど、取り外した後は廃棄する予定」そんな方へのおすすめの内容にしました。

それと外した後のエアコンの、買取してくれる業者についても解説します。
壊れていようが、古かろうが、資源として買取してくれる業者です。

取り外しに必要な道具


・六角レンチ
・プラスドライバー
・モンキー2本
・カッターナイフ
・ボルトクリッパーなど銅管がカットできるもの(なしでも取り外しできますがあった方が作業は早いです)

上で記載したものを用意してください。ボルトクリッパーはなしでも取り外し可能ですが、あったほうが作業は早く終わります。

エアコンのガスの回収

まずエアコンを取り外す準備としてエアコンのガスの回収を行います。
エアコンのガスの回収とは、エアコンの室内機と室外機の中を回っているガスを、室外機の中に閉じ込める作業の事をいいます。
この作業をしないで取り外しを行うと、エアコンのガスが外に吹き出てしまいます。

まずガスの回収を行う際には、エアコンを冷房運転する必要があります。
ただし冬の時期ですと、冷房スイッチを入れてもコンプレッサーが動かない場合がありますので、寒い時期の場合は強制冷房運転をしてコンプレッサーを動かします。

コンプレッサーが動いている状態にしないとガスの回収はできません。
夏などの暑い時期でしたら、普通に冷房をつけてコンプレッサーを動かしてガスの回収を行います。

強制冷房運転のやり方


強制冷房運転のやり方は、エアコンの機種によって違いますが、一般的に多いのが応急運転ボタンの長押しです。

こちらのエアコン場合、前面のパネルを持ち上げると、強制冷房運転の方法が記載されていました。

10秒間長押しすると「ピッピッ」と音が鳴って強制冷房運転が始まります。


これはダイキンのエアコンです。
外側に応急運転ボタンがついていて、この機種の場合もボタンを長押しすることにより、強制冷房運転ができます。

ただし応急運転ボタンを長押して、室内機のエアコンが動き始めても必ず強制冷房運転が出来ているとはかぎりません。応急運転ボタンですので、普通に送風のスイッチが入っている場合だったり、冬に押すと暖房の運転になっているだけの場合があるからです。

強制冷房運転が出来ているか確認するには、コンプレッサーが動いているかを確認することと、室内機の風が冷房(冷たい風)になっているかを確認すれば大丈夫です。

室外機をのぞき、ファンが回っていればコンプレッサーは動いている状態で、反対にファンが回っていなければコンプレッサーは静止している状態です。
コンプレッサーが動き出すと「ズーン」といった鈍い音が室外機から聞こえてきます。
ただし暖房の運転でもファンは回りますので注意が必要です。
ですので室内機から出ている風が冷房(冷たい風)なのかも確認します

ガスの回収は冷房運転の時にしかできません。

強制冷房運以外でもコンプレッサーを動かす方法はあります。
エアコンにドライヤーの暖かい風をあてて、普通に冷房運転をするという方法です。
サーモ(温度センサー)あたりに暖かい風を当てれば、エアコンが部屋の温度が高いと感じて冷房運転を始めます。

 ガスの回収

強制冷房運転が始まったら、まず室外機の外カバーを外します。

ほとんどの室外機はプラスネジで止まっているだけです。

室外機の外カバーを外したら


上の画像のようにモンキーを使って回してとります。

※通常エアコンの設置されている環境では銅管は現在はつながっている状態で、回りに銅管を保護するスポンジ状のものがついています。画像はイメージをしやすくするため掲載しています


カバーをとったら上の画像のように六角レンチを差し込みます。
強制冷房運転ができているか再度確認しながら時計回りに閉めていきます。
ちなみに高圧パイプのバルブがら締めていくのですが、上の画像のように銅管が細い方が高圧・太い方が低圧の銅管になります。
ほとんどのエアコンの場合、上側が高圧パイプです。
たまに下側が高圧パイプの場合がありますのでご注意下さい。
六角レンチが回らなくなるまでしめたら、このあと1分30秒間この状態でまちます。
待ってる間に低圧のバルブのカバーを取って、六角を入れる準備をしておきます。


時間が経過したら、次に低圧のバルブを閉めます。
普通に時計回りに「ぐるぐる」回していきましょう。
これ以上回らないところまでいったら、ガスの回収は完了です。


次にエアコンの室内機側の電源(コンセント)を抜きます。
コンセントを抜かないでこの後の作業をしていくとショートしたり、ブレーカーが落ちたりして危険です。


コンセントを抜いたら上画像の矢印部分の操作線(電源ケーブル)を抜きます。
このケーブルは室外機と室内機をつなぐ電源の役目をしています。
もう一度言いますがこのケーブルを抜く作業は、エアコン室内機側の電源(コンセント)を抜いてから行ってください。
※これもイメージ画像です。


上の画像は室内機側ケーブル部分です。

このケーブルの抜き方は、矢印部分のくぼみをドライバーなどで押しながら引っ張れば取れます。

※基本室内機側も室外機側も操作線ケーブルの取り方は一緒です。

初めに作業する時の必要な道具で紹介した、銅管をカットする道具がある場合は、カットしてしまった方が楽です。
ない場合は上に記載したやり方でケーブルを外します。


次に室外機側の銅管のカットになるのですが、パイプをカットする道具がある場合は、切ってしまえば楽です。

ない場合はモンキーを使って上の画像部分を回してとります。時計周りの逆回しで外れます。回してガスが吹き出てくるようだとガスの回収ができていないことになります。
もう一度ガスの回収からやり直しましょう。
パイプカッターなどでカットする場合はガスの回収ができてない場合も考え、一度上の画像の矢印部分を回して、ガスが吹き出ないことを確認してからカットしたほうがいいと思います
ガスが回収できていない状態で、パイプカッターで銅管を切ってしまうと勢いよくガスが吹き出ます。


次に室内機側の銅管のつなぎ目を外します。室内から銅管がでているのですが、そのつなぎ目をとります。まわりに保護テープが巻いてあるので、カッターなどで保護テープをむいてから、つなぎ目を外していきます。


ドレインホースはテープでをむいてひっぱれば取れます。
銅管は、モンキーなどで外します。


※上の画像はエアコンを取り付ける時の画像を使っているので、周りにぐるぐる巻きにされている保護テープがない状態です

銅管のつなぎ目はこのようになっています。
これは高圧側の銅管は外してある状態です。

廃棄する場合は、パイプカッターで切ってしまってもいいのですが、なるべくつなぎ目より、室外機側の方をカットしましょう。

ドレインホースはカッターでも切ることができますし、つなぎ目のテープをとれば簡単にとることもできませす。操作線はパイプカッターできるか、ない場合は室内機の取り付け部分から上の方で解説したドライバーなどを使って外します。

これで室内機と室外機をつないでいる銅管や配線類は全て離脱できたと思います。
※上の画像はパイプカッターでカットした画像です

あとは最後にエアコンの室内機をとるだけです。


実はエアコンの室内機は、背板と呼ばれる鉄板状の板に乗っているだけです。
エアコンの室内機の下のプッシュマークを押しながら室内機を上に持ち上げるようにしてあげればエアコンの室内機はとれます。


エアコンを取ると最後に背板が残るので、プラスドライバーでネジを取り背板をとりましょう。

エアコンを買い取りしてくれる業者

壊れているエアコンでも買い取りしてくれる業者は全国に多数あります。
おすすめは下のリンク先の会社「浜屋」です。

浜屋ホームページはこちら

あとは「スクラップ 買い取り」「銅 買い取り」「エアコンスクラップ 買い取り」とかでwebで検索をかければ壊れているエアコンでも買い取りしてくれる業者はたくさんみつかります。
僕の経験上では上で紹介した「浜屋」という会社が値段が高いです。
全国に何店舗か支店はありますが近くにある場合は、浜屋で買い取りしてもらう方がいいど思います。
でも最近になってスクラップのエアコンの価格はかなり下落しているので、1台3000円くらいにしかならないんですよね。
結構前になりますが高かった時期は今の2倍の6000円くらいになった時期もあったのですが。
だけどリサイクル料金払って廃棄するよりはいいでしょ!
お金払うのともらうのでは違いますもんね!

最後に

エアコンの取り外しは自己責任でお願いします。
それと再度使う予定のエアコンの場合は必ず専門の業者に頼んだ方がよいです。
エアコンのガスが抜けてしまうと、取り付けの際に再度ガスを入れないといけなくなるので、取り付け料金が2倍くらいになってしまうと思います。
ですのであくまで廃棄する予定のエアコンの場合だけにしましょうね。

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