DIESEL(ディーゼル)といえば、独特の加工を施したデニムや、個性的なデザインのカジュアルウェアで知られるファッションブランドです。
今回紹介するのは、ベージュのコーデュロイ生地とボアを組み合わせたDIESELのジャケット。
襟元には2本のベルトが付いたスタンドカラー、肩から胸にかけては曲線的なボアの切り替え、袖には特徴的なワッペンが配置されています。
一見するとワークジャケットのようですが、一般的なワークウェアとは異なるデザイン性も感じられる一着です。
今回は実際に撮影した写真を使いながら、生地の特徴、裏地の構造、ディテール、サイズ感などを詳しく紹介していきます。

画像説明:DIESELのベージュコーデュロイ×ボアジャケット。独特の切り替えとスタンドカラーが特徴。
DIESEL(ディーゼル)とはどんなブランド?
DIESELは1978年、レンツォ・ロッソによって設立されたイタリア発のファッションブランドです。
もともとはデニムを中心に展開し、ジーンズの加工技術や独創的なデザインによって知名度を高めてきました。
DIESELの特徴は、単に定番のデザインを作るのではなく、ヴィンテージウェアやワークウェア、ミリタリーウェアなどから着想を得ながら、独自のアレンジを加えている点にあります。
特にデニムでは、色落ちやダメージ加工を積極的に取り入れ、一般的なジーンズとは異なる雰囲気を生み出してきました。
こうしたデザインへのこだわりは、デニム以外のアイテムにも見られます。
今回のコーデュロイジャケットも、その特徴がよく表れた一着だと感じます。
DIESELのコーデュロイボアジャケットを紹介
今回紹介するジャケットは、ベージュ系のコーデュロイ生地を使用したショート丈のブルゾンです。
フロントはジップアップ仕様で、襟にはボアがあしらわれています。
最大の特徴は、一般的なコーデュロイジャケットにはあまり見られない、複雑な切り替えデザインです。
肩から胸へと伸びる曲線的なラインにはボアが使われ、フロントポケットの周囲にも同じ素材を配置しています。
さらにスタンドカラーのダブルベルト、袖のワッペンなど、細部にもこだわりが感じられます。
ベージュを基調とした落ち着いたカラーリングでありながら、シンプルになりすぎないデザインが魅力です。
フロントデザインと特徴的な切り替え

画像説明:フロント全体。肩の曲線的な切り替えと大きなポケットが目を引く。
フロント部分を見ると、肩から胸にかけて独特の曲線が描かれています。
このラインに沿ってボアが配置され、ジャケット全体に立体感を与えています。
一般的なワークジャケットであれば、胸ポケットやヨーク部分を直線的に仕上げることが多いですが、このジャケットは曲線を積極的に使用しています。
フロント下部には、大きな左右のポケットが設けられています。
ポケットの周囲にもボアが使用され、肩のデザインと統一感のある仕上がりです。
実用的なポケットでありながら、ジャケット全体の印象を決定づけるデザイン要素にもなっています。
細畝コーデュロイの生地感
このジャケットの表地には、細かな畝が並んだコーデュロイ生地が使用されています。
コーデュロイは表面に縦方向の畝を持つ生地で、光の当たり方によって色の濃淡が変わって見えるのが特徴です。
一般的に畝が太いコーデュロイはカジュアルで存在感が強く、細畝のものは比較的すっきりとした印象になります。
今回のジャケットは細かな畝が使われているため、ボア付きでも全体が重たく見えにくいデザインです。
近くで見ると分かる生地の表情

画像説明:コーデュロイ生地とボアのアップ。細かな畝と素材の違いが確認できる。
写真を拡大すると、細い畝が縦方向に整然と並んでいることが分かります。
また、着用によるシワや生地の表情も現れており、古着ならではの雰囲気があります。
生地の周辺に配置されたボアとの組み合わせも特徴的です。
コーデュロイの細かな凹凸と、ボアのふっくらした質感が対照的で、同系色ながら素材の違いが強調されています。
コットンとポリエステルの混紡生地
襟元のタグには、コットン70%・ポリエステル30%の表記があります。
コットンを主体としながらポリエステルを混紡した素材です。
コットンの自然な風合いと、化学繊維を組み合わせた生地で、一般的なコットン100%のコーデュロイとは異なる質感を持っています。
実際の着心地や耐久性は生地の織り方、厚み、着用状況などによって変わりますが、素材構成もこのジャケットを知るうえで参考になる情報です。
襟元はダブルベルト付きスタンドカラー
このジャケットの大きな特徴として、襟元の構造が挙げられます。
通常の状態ではボア付きの襟を折り返したデザインですが、襟を立てるとスタンドカラーとして着用できます。
襟の前側には2本のベルトがあり、金属製のバックルによって留めることができる仕様です。

画像説明:2本のベルトが付いたスタンドカラー。襟を立てると印象が変化する。
このようなディテールは、ライダースジャケットやミリタリーウェアを思わせます。
一般的なボアジャケットよりも襟に存在感があり、首元の見せ方によって雰囲気を変えられます。
襟を寝かせればカジュアルな印象に、立てれば個性的なスタイルに仕上がるデザインです。
内側はボア仕様で存在感のある仕上がり
外側のデザインだけでなく、ジャケットの内側にも注目したいところです。
フロントを開くと、身頃の内側にはボアが広く使用されています。

画像説明:ジャケットの内側。身頃全体に広がるボアの構造が確認できる。
写真では、内側のほぼ全面にボアが配置されていることが分かります。
一般的な薄手のコーデュロイジャケットとは異なり、裏側にもボリュームを持たせた構造です。
寒い季節のアウターとして取り入れやすい作りですが、実際の防寒性能は気温や重ね着によっても変わります。
表地と裏地の素材構成
品質表示を見ると、裏側のボアにはポリエステルやアクリルなどの化学繊維が使用されていることが分かります。
天然の羊毛や羊革を使用したムートンジャケットとは異なり、合成繊維を中心としたボア仕様です。
見た目はムートン風ですが、天然ムートンとは素材が違うため、中古品を探す際には区別しておきたいところです。
また、袖の内側は身頃とは異なる素材構成となっています。
ボアが全面にあるかどうかだけでなく、袖裏の構造まで確認することで、ジャケットの特徴をより正確に把握できます。
袖に付けられた特徴的なワッペン

画像説明:袖のワッペン。ブルーとホワイトのストライプがアクセントになっている。
袖には、盾を思わせる形状のワッペンが取り付けられています。
中央にはブルーとホワイトのストライプが配され、周囲をレッド系の縁取りが囲んでいます。
その周囲には刺繍による装飾も施されており、さりげないアクセントになっています。
このワッペンだけを見ると、ミリタリージャケットやユニフォームのエンブレムを思わせるデザインです。
ただし、実在する部隊や組織を表したものかどうかは確認できていません。
DIESELらしい装飾的なデザインの一部として楽しめるディテールです。
バックスタイルも個性的

画像説明:DIESELボアジャケットの背面。曲線的な切り替えと縦方向の縫製が特徴。
背面を見ると、フロントとはまた違った印象があります。
肩の部分には曲線的な切り替えが設けられ、その縁にもボアが使用されています。
背中には縦方向の縫製ラインがあり、一般的なコーデュロイブルゾンよりも立体的な構造です。
フロント側だけに装飾を集中させるのではなく、背面にもデザインを加えているところにこだわりを感じます。
また、着用によって生まれるシワがコーデュロイの畝と重なることで、独特の表情を生み出しています。
サイズ表記Sの実寸とシルエット
今回紹介するジャケットのサイズ表記はSです。
平置き実寸は以下のとおりです。
| 採寸箇所 | 実寸 |
|---|---|
| 肩幅 | 約47cm |
| 身幅 | 約55cm |
| 着丈 | 約60cm |
| 袖丈 | 約60cm |
※平置きでの採寸値です。多少の誤差があります。
Sサイズですが、身幅は約55cmあり、ある程度のゆとりが感じられる寸法です。
一方、着丈は約60cmと比較的短めです。
身幅にゆとりを持たせながら、着丈を短く仕上げたショートブルゾンらしいバランスになっています。
このようなシルエットは、ジーンズやワークパンツなどのカジュアルなボトムスと組み合わせやすいのが特徴です。
ただし、実際の着用感は体格や肩幅、重ね着する服の厚みによって異なります。
特に裏ボアのジャケットは、外寸だけでは分からない内側のボリュームがあります。
購入する際には表記サイズだけで判断せず、身幅や肩幅などの実寸を参考にするとよいでしょう。
モロッコ製のDIESELジャケット

画像説明:DIESELのブランドタグ。サイズS、MADE IN MOROCCOの表記を確認できる。
襟元のブランドタグには、DIESELのロゴとともに「MADE IN MOROCCO」と記載されています。
つまり、この個体はモロッコ製であることが分かります。
DIESELはイタリアで誕生したブランドですが、すべての製品がイタリア国内で製造されているわけではありません。
製品によって生産国は異なるため、古着を購入するときにはタグの確認が重要です。
なお、今回のジャケットの正確な製造年やモデル名は確認できていません。
タグの事業者識別番号だけで年代やモデルを判断することはできないため、確証のない年代表記は避けています。
DIESELのボアジャケットはどんな服に合う?
今回のジャケットは、ベージュを基調としたカラーリングなので、さまざまなボトムスと組み合わせやすそうです。
特に相性が良いと感じるのは、インディゴデニムです。
濃紺のストレートジーンズと組み合わせれば、ジャケットの明るいベージュが引き立ちます。
反対に、色落ちしたライトブルーのデニムと合わせると、よりカジュアルでヴィンテージ感のあるスタイルになります。
ブラックデニムやブラックのワークパンツと組み合わせて、全体を引き締める着こなしもよさそうです。
足元にはワークブーツやレザースニーカーなど、少しボリュームのある靴が似合うデザインだと思います。
襟やポケット周辺のボアに存在感があるため、インナーは無地のTシャツやシンプルなスウェットでも十分にまとまります。
中古で購入するときの注意点
DIESELのコーデュロイボアジャケットを中古で探す場合は、デザインだけでなく生地やボアの状態にも注目したいところです。
コーデュロイは着用によって畝が寝たり、摩擦の多い部分に色の変化やテカリが生じたりする場合があります。
また、明るいベージュの生地は、汚れや変色が目立ちやすいこともあります。
裏側のボアについては、毛玉、つぶれ、抜け、汚れなどを確認するとよいでしょう。
さらに、襟のベルトやバックル、フロントファスナーなどが正常に使用できるかも重要な確認ポイントです。
特に古いデザインのジャケットでは、同じパーツを入手することが難しい場合もあります。
中古品を選ぶ際は、写真と実寸、素材タグをしっかり確認することをおすすめします。
まとめ|DIESELらしいデザインが楽しめるボアジャケット
今回紹介したDIESELのコーデュロイボアジャケットは、ワークウェアの雰囲気とファッション性を組み合わせた個性的な一着でした。
細畝コーデュロイとボアの素材感、曲線的な切り替え、ダブルベルトのスタンドカラー、袖のワッペンなど、見どころが豊富です。
特に、フロントから背面までつながる曲線的なボアのデザインは印象的です。
落ち着いたベージュカラーながら、通常のコーデュロイジャケットとは違った雰囲気が楽しめます。
DIESELのアウターが好きな方はもちろん、個性的なワーク系・ミリタリー系のジャケットを探している方にも注目してほしい一着です。